内部監査の目的と範囲(1)
J-SOX内部統制をわかりやすく説明すると
目的:財務報告の信頼性を確保するために
方法:
- 誤り・不正が発生し易いリスクを抽出し
- リスクが顕在化しないような統制(コントロール)策を立案し・・・「文書化」
- そのコントロール策を遵守する
- 遵守されているかどうかを、現場もしくは独立した部門がチェック
- 問題点があれば、是正
- 経営者は内部統制機能が十分に効いていることを確認し、「内部統制報告書」を作成
- 外部監査人(監査法人)が「内部統制報告書」を確認し、問題がなければ「内部統制監査報告書」を作成
- 「有価証券報告書」と共に「内部統制監査報告書」を公示
内部統制はJ-SOX法だけではない
企業の内部統制整備を求める複数の改革
- (1)東証
- 全上場企業の代表者にコーポレート・ガバナンス報告書の作成・提出義務における内部統制の整備・運用
- 内部統制は経営管理の問題であり、経営者自らが内部統制の構築に取り組むことが必要

- (2)会社法
- 内部統制の整備・運用(2006年5月1日施行)

- (3)金融商品取引法
- 内部統制の整備・運用(2008年4月1日以降に始まる事業年度から適用)
- 金融庁「実施基準」
- 日本公認会計士協会「財務報告に係わる内部統制の監査に関する実務上の取扱い」
- 経済産業省「IT統制ガイダンス」
「会社法の内部統制」と「J-SOXの内部統制」
◆会社法における内部統制
- 主眼:「健全な会社運営の確保」
- 内部統制は取締役の善管注意義務の一環
- 善管注意義務違反に問われないため、整備すべきレベルは不明
- 従業員等の組織関係者の不祥事や各種リスクが顕在化した場合に生じる(1)株主代表訴訟、(2)企業信用リスクにセーフハーバーとして機能するかを模索
- したがって、どのような内部統制を構築するかは経営判断。
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財務報告の信頼性や公正な情報開示のための内部統制という視点は前面にでてこない。
◆J-SOX法における内部統制
- 主眼:「証券市場における適時かつ公正な情報開示を通じた証券市場の公正性の確保」
- 資本市場が公正で信頼に足りる公の場であることを確保するために、そこにエントリーする企業が遵守しなければならないものは何かという観点から論議する。
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資本市場の恩恵を受けている公開企業・その関係企業が、株主や社員を含めたステークホルダーの利益を守るため、最低限の約束として、一定の幅の中で足並みを揃える規律・ルールを法制化したもの。
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